ソウルのホテル事情が、大きく変わろうとしています。
ソウル市庁前に建つ老舗ホテル「THE PLAZA(ザ・プラザ)」が、2026年9月30日から営業を休止し、大規模なリニューアル工事に入ることが発表されました。
1976年の開業から今年で50年。
今回の改装では、最高級客室や高級レストラン、文化・アートコンテンツなどを強化し、これまで以上にラグジュアリーなホテルへ生まれ変わる計画です。
一方、江南・清潭洞では世界的なラグジュアリーホテルブランド「Aman(アマン)」が韓国初進出となる「Aman Seoul」を計画しています。
長年ソウルを代表してきたホテルが最高級ホテルへと生まれ変わり、世界屈指のラグジュアリーブランドもソウルへ。
いま、ソウルのホテルで何が起きているのでしょうか。
KOREA PICK編集部が追ってみました。
THE PLAZAが2026年9月30日から営業休止へ
ソウル市庁の目の前に位置するTHE PLAZA。
明洞や南大門市場、徳寿宮などにもアクセスしやすく、日本人旅行者にもなじみのあるホテルのひとつです。
THE PLAZAが開業したのは1976年10月。
2026年に開業50周年を迎えるタイミングで、大規模なリニューアルが行われることになりました。
韓国メディアの報道によると、ホテルの営業は2026年9月30日から休止。
工事は2029年まで予定されています。
THE PLAZAでは2010年にも約6か月間の大規模改装が行われており、今回はそれ以来16年ぶりとなる大きなリニューアルです。
THE PLAZAは「最高級ホテル」へ
今回のリニューアルは、単に客室を新しくするだけではありません。
計画されているのは、
- 最高級客室の拡充
- 高級ビジネススペースの整備
- 世界水準の高級レストラン誘致
- 文化・アートコンテンツの強化
- 市民が利用できる休憩スペースの拡充
など。
THE PLAZAそのものを、これまで以上に高級なホテルへと進化させる大規模プロジェクトです。
特に注目したいのが屋上。
ホテル外壁に屋上へアクセスできるエレベーターを設置し、ホテル宿泊者だけではなく一般の人も利用できる屋上庭園を整備する計画となっています。
屋上からはソウル市庁をはじめ、光化門、景福宮、徳寿宮周辺まで見渡せる展望空間になる予定です。
ホテルとしての高級化だけでなく、ソウル中心部の新しいスポットとしても気になる存在になりそうです。
市庁前そのものも大きく変わる
THE PLAZAのリニューアルは、ホテル単独のプロジェクトではありません。
今回の工事は、ソウル市庁周辺で進められる「小公1・2・3地区統合開発事業」の一環です。
THE PLAZAがある小公1地区に加え、周辺の建物も含めてエリア全体を再整備する計画となっています。
つまり2029年頃には、「THE PLAZAが新しくなる」だけではなく、市庁前周辺の景色そのものが現在とは変わっている可能性があります。
明洞や南大門市場、徳寿宮などを訪れる旅行者にとっても、市庁周辺はよく通るエリア。
数年後のソウル旅行では、このあたりが新たな注目スポットになっているかもしれません。
一方、清潭洞には韓国初の「Aman Seoul」
そして2026年9月、もうひとつ大きなホテルニュースが発表されました。
世界的なラグジュアリーホテルブランド「Aman」が、韓国へ初進出します。
計画されているのは、「Aman Seoul」。
場所は高級ブランドショップやレストランなどが集まる江南区・清潭洞です。
Amanと新世界プロパティが発表した計画によると、Aman Seoulは地下8階・地上38階、延べ約7万平方メートル規模。
単なるホテルではなく、
ホテル
+
49戸のブランドレジデンス
+
Aman Club
+
商業・文化施設
などで構成される大型複合施設になる予定です。
Amanがついに韓国へ
Amanは、世界各地でホテルやリゾートを展開するラグジュアリーホテルブランドです。
日本では東京・大手町の「アマン東京」などでも知られています。
特徴的なのは、大規模ホテルを大量に展開するというより、プライバシーや空間、自然、ウェルネスなどを重視した独自の世界観。
Aman Seoulでも、そのブランド哲学と韓国の空間美を組み合わせた施設が計画されています。
ホテルやレジデンスだけでなく、スパ・ウェルネス施設、レストラン、プールやフィットネス、ラウンジなどを備えたプライベートクラブ「Aman Club」も設けられる予定です。
東京、ニューヨークなどに続くAmanの都市型ホテルとして、ソウルが新たに加わることになります。
なぜ今、ソウルに最高級ホテルが集まる?
THE PLAZAの大規模リニューアルと、Amanの韓国初進出。
この2つはまったく別のプロジェクトですが、同じ2026年に大きな動きが発表されたのは興味深いところです。
近年のソウルは、単なる「韓国旅行の目的地」だけではなくなっています。
K-POPや韓国ドラマだけでなく、ファッション、ビューティー、グルメ、アート、デザインなどを目的に世界中から旅行者が訪れる都市になりました。
聖水には世界的なブランドが集まり、清潭洞にはラグジュアリーブランドが並ぶ。
そしてホテルにも、より特別な体験を求める旅行者に向けた選択肢が増えようとしています。
THE PLAZAとAman Seoulの動きは、そんな現在のソウルを象徴する出来事なのかもしれません。
韓国旅行のホテル選びも変わっていく?
もちろん、ソウルのホテルすべてが高級化しているわけではありません。
リーズナブルなホテルから中価格帯、ラグジュアリーホテルまで、ソウルには現在も幅広い選択肢があります。
一方で「韓国ではホテルは寝るだけ」ではなく、「ホテルそのものを旅行の目的にする」という選択肢が、これまで以上に増えていく可能性があります。
- ホテルで食事を楽しむ。
- スパで過ごす。
- 客室からソウルの景色を見る。
- そしてホテルを拠点に、その周辺の街を楽しむ。
特に短期間の韓国旅行では、立地だけではなく「ホテルでどう過ごすか」も宿泊先選びのポイントになっていきそうです。
2029年のソウルはどうなっている?
THE PLAZAの大規模改装は2029年まで予定されています。
一方、Aman Seoulについてはプロジェクトそのものは正式発表されていますが、Amanから具体的な開業日の発表は現時点では確認できません。
数年先の話ではありますが、これからTHE PLAZAの工事が進み、Aman Seoulも少しずつ姿を現していくことになります。
その頃、ソウルのホテル事情は今とはかなり変わっているかもしれません。
KOREA PICKでもソウルのホテルの変化を追っていきます
KOREA PICKでは、韓国の街やショップだけではなく、ホテルも「韓国を楽しむ場所」のひとつとして追いかけていきたいと思っています。
今回紹介したTHE PLAZAのリニューアルとAman Seoulについても、まだ完成した施設を現地で確認したものではありません。
本記事は2026年9月25日時点で発表されている情報をもとにまとめています。
今後、新しい完成イメージや開業時期、ホテルの詳細などが発表されれば、KOREA PICKでも引き続き紹介していく予定です。
そして数年後。
新しくなったTHE PLAZAやAman Seoulを実際に訪れて、「2026年に発表されたホテルは、実際どうなった?」と現地取材できたら面白そうです。
変化の速いソウル。
街だけでなく、ホテルの進化にも注目です。
