なぜ世界のブランドは聖水に集まる?ポップアップから見える“今のソウル”

なぜ世界のブランドは聖水に集まる?ポップアップから見える“今のソウル”

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韓国・ソウルで、今もっとも変化の速い街のひとつが聖水(ソンス)です。

もともとは工場や倉庫が立ち並ぶエリアでしたが、古い建物を活用したカフェやショップが増え、現在ではファッション、ビューティー、グルメ、音楽など、さまざまなカルチャーが集まる街になりました。

そして最近の聖水を歩くうえで欠かせない存在となっているのが「ポップアップストア」です。

韓国ブランドだけではありません。

日本を含む海外企業やグローバルブランドまで、期間限定イベントの開催地として聖水を選ぶケースが目立っています。

2026年9月も、聖水ではさまざまなポップアップやイベントが開催されています。

なぜこれほどブランドが聖水に集まるのでしょうか。

今回は、2026年9月の動きを追いながら、現在の聖水について見ていきます。

2026年9月も聖水ではポップアップが続々開催

2026年9月の聖水を見てみると、ジャンルの異なるさまざまなブランドが期間限定イベントを展開しています。

ビューティー、ファッション、食品、ライフスタイル、音楽など、そのジャンルは実にさまざま。

韓国のポップアップ情報サイト「NEMONE PACE」では、9月上旬だけでもSK-II、ハーゲンダッツ、オリーブヤングなど複数の聖水エリアのポップアップが掲載されています。

もはや聖水のポップアップは、特定ジャンルのブランドだけが利用する販促手段ではありません。

「新しいものを体験する場所」として、街そのものが機能し始めています。

日本のロフトも韓国初の共同ポップアップを聖水で開催

画像参照元:【ロフト】韓国ファッション&ライフスタイルセレクトショップと文具の饗宴 韓国・ソウル聖水(ソンス)にて「29CM×LOFT」

その象徴的な動きのひとつが、日本のロフトです。

ロフトは韓国のファッション・ライフスタイルセレクトプラットフォーム「29CM」と共同で、2026年9月2日から6日まで聖水エリアにてポップアップイベントを開催しました。

ロフトと29CMによる韓国での共同ポップアップは今回が初めてです。

会場には、日本と韓国から選ばれた文具ブランドやライフスタイル雑貨が集結。

日本でおなじみのロフトが、韓国進出の舞台として明洞や江南ではなく「聖水」を選んだことも興味深いポイントです。

韓国で幅広く店舗展開することを前提とした出店ではなく、まず期間限定の空間を作り、ブランドの世界観や商品を体験してもらう。

現在の聖水は、こうしたブランドと消費者の接点を作る場所として使われています。

Spotifyも「Spotify House Seoul」を聖水で開催

さらに9月10日から13日には、Spotifyによる「Spotify House Seoul 2026」が聖水のAnderson Cで開催されます。

Spotify House Seoulは、音楽をオンラインで「聴く」だけではなく、ライブパフォーマンスやさまざまな体験を通して音楽と出会えるオフラインイベントです。

2026年は4日間にわたって開催。

Diploをはじめ、JANNABI、HYUKOH、Silica Gel、Dynamicduoなど、韓国内外のアーティストが出演予定となっています。

Spotifyのような世界規模のデジタルサービスが、リアルイベントを開催する場所として聖水を選んでいる。

これも現在の聖水を象徴する出来事のひとつといえそうです。

なぜブランドは聖水に集まるのか

では、なぜこれほど多くのブランドが聖水を選ぶのでしょうか。

大きな理由のひとつとして考えられるのが、聖水という街とポップアップストアの相性です。

聖水には、かつて工場や倉庫として使われていた建物が数多く残っています。

それらをリノベーションした大規模なカフェやショップ、イベントスペースが街の中に点在しているため、一般的な商業施設とは違った空間を作りやすい特徴があります。

ブランド側から見れば、商品を棚に並べるだけではなく、ブランドの世界観そのものを空間として表現できる。

これはポップアップストアにとって大きな魅力です。

「買う街」から「ブランドを体験する街」へ

もうひとつ面白いのが、聖水では必ずしも「商品を買うこと」だけが目的ではないことです。

  • 展示を見る。
  • 写真を撮る。
  • 限定コンテンツを体験する。
  • ブランドの世界観に触れる。
  • そして気になった商品を購入する。

こうした一連の体験そのものが、聖水を訪れる理由になっています。

特にSNSとの相性は非常に高く、特徴的な空間やフォトスポットがそのままInstagramやTikTokなどで拡散されます。

ブランドにとって聖水は単なる販売場所ではなく、

「ブランドを知ってもらう場所」

としても価値を持っているのでしょう。

聖水に行くなら「その時しかないもの」を探してみたい

聖水の面白いところは、数か月前に訪れた人と、今日訪れた人では見ている景色が違う可能性があることです。

人気カフェや常設ショップだけを目的に訪れるのももちろん楽しいですが、聖水へ行く前には、その時期に開催されているポップアップを調べてみるのがおすすめです。

旅行の日程と数日ずれるだけで終了してしまうイベントも珍しくありません。

逆にいえば、

「たまたま旅行中に面白いポップアップが開催されていた」

という出会いがあるのも聖水ならでは。

韓国旅行で聖水を訪れる予定があるなら、定番スポットだけでなく「今、この街で何が行われているのか」にも注目してみてください。

KOREA PICK編集部が気になる、これからの聖水

KOREA PICKでも、これまで実際に聖水を訪れて街を歩いてきました。

訪れるたびに新しいショップができていたり、以前とは違うブランドの空間が登場していたりするのが、この街の面白さでもあります。

そして2026年9月の動きを追ってみても、聖水は単なる「おしゃれなカフェの街」ではなくなっています。

  • 韓国ブランドが集まる街。
  • 世界のブランドが韓国の消費者と出会う街。
  • 新しい商品やカルチャーを試す街。

そんな役割を持ち始めているように感じます。

次に聖水を訪れたとき、この街がどう変わっているのか。

KOREA PICKでも引き続き現地で追いかけていきたいと思います。

参考情報

・株式会社ロフト「29CM×LOFT」韓国ソウル聖水 POPUP SHOP開催情報
・Spotify House Seoul 2026 開催情報
・NEMONE PACE(韓国ポップアップ・イベント情報)

※本記事のイベント情報は2026年9月7日時点で確認した公開情報をもとにしています。イベントの開催期間・内容等は変更される場合があります。最新情報は各イベント・ブランドの公式情報をご確認ください。